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旧レインの渾身の一撃

ドラクエ10での日々を自己満足につづっていきます。

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最近うちのレイン様がやたら妖怪のせいにします。

こんばんは。



わたくし、この家でコンシェルジュをしております【ルーウィン】と申します。
レイン様の生活をサポートするため日々切磋琢磨しております。
初めましての方、以後お見知りおきを。




わたくしがこの家にやってきて3か月が経ち、もうすぐ4ヶ月です。
今日まであっという間でした。
海の見える街で育った私は、この雪山に慣れるのにも一苦労。


正直、初めは戸惑いが多く…困ったこともたくさんありました。
特に…わたくしが悩んだこと…それは………



我が種族の苦手とする猫が一つ屋根の下ともに暮らしていることです。




名は【べーすけ】様。


恐ろしきツメ!
なんと獰猛な目!!
我が身を咥え食いちぎりそうです!!
あぁ、神よ!!なんという試練を…!
この美しき体に傷ひとつついた日には息も絶え絶え倒れてしまいます!!
コホン、失礼取り乱しました。




正直怯えていました。
わかってはいます、べーすけ様があの恐ろしき猫島出身だとしても!
真摯に仕え続けなければいけないと!
ですが…!
わたくしの艶やかな髪がサラリなびくように、べーすけ様の舌がゆらりと垂れ下がる姿が恐ろしくてたまらないのです。



わたくし、レイン様に相談致しました。
悩みに悩んだ末決断しました。
失礼を承知でわたくしの思いの丈をぶつけます。


さぁ、レイン様なにをおっしゃったかおわかりになりますか?
ふふふ、忘れもしませんよ。






「べーすけにルーウィン咥えて走ってもらお!んで、わし裸足で追いかけるから!!」





日曜18:30の憂鬱。
まさかのサザエ提案です。
誰がお魚ですか、誰がドラ猫ですか、誰が裸足でかけてく陽気なレインさんですか。



フラッ


めまいがしました。
うちのご主人はアホかと。



そのとき、どこからか現れたべーすけ様がこうおっしゃいました。


「レインにはなに相談してもあんまり意味ないでやんす」


しまった!!
わたしは焦りました。
レイン様への相談をべーすけ様に聞かれてしまった!!

ですがべーすけ様はこうも続けました。


「ミーはえろい女にしか興味ないでやんす、安心してくれでやんす」


べーすけ様は足で頭を掻きながらそう言いました。
…わたくしは同じ匂いを感じました。
わたくしもえろい女性は大好きです…コホン。

そこからはもうこの家での生活に馴染みわたくし自身も楽しく生活しております。
奇しくもレイン様の希有な提案のお蔭でもありました。





そんなレイン様の事で最近とても困っております。 



それは…









「ねぇルーウィン、おかしいと思わない?」


「なんでしょうかレイン様」


「最近肩こりがひどいの、これって妖怪のせいだと思わない?」


「いや、絶対違うと思います(胸だと思います」







なにかにつけて妖怪のせいにしてきます。








「あたし、絶対妖怪のせいだと思うの!妖怪の仕業だと思うの!」


「ミーもそう思うでやんす」





この二人(正確には一人と一匹)
完全にあのアニメにハマっています。





例のアニメを何回も何回も見ては、



あれ?なんか寒い…妖怪のせい…?
(完全に雪原地区)


あれ?…なにか視線を感じるわ!妖怪ね!
(いえ、わたくしがなかなか討伐に出かけないレイン様を見ておりました)




私が、レイン様食べた食器くらい持って行ってくださいとお願いすれば、

あれ~~~?いったんごめ~~~ん☆


なんて妖怪のマネをする始末。
まったくわたくし困っております。
全国何千万のお母さま方と語り合いたいくらいに迷惑こおむっております。









日に日に妖怪の主張が強くるいっぽう。
そしてとうとう…。






「ねぇ妖怪を探しに行かない?」




レイン様とうとう言いだしました。




「ね、行こうよべーすけ…いや…ジ〇ニャン。」










「ミーは〇バニャンでやんす」



い、言ってのけた!!!



お二人とも落ち着きましょう。
そしてべーすけ様はジバニャンではありません!







「「……」」
























「これでどっからどう見てもそうよね」

「どうでやんす」





塗った!!!
雑に塗ったな!!!!!





恐ろしい、なんという偽物臭。





「やばい、超ジバ〇ャン」

「似合ってるでやんす、可愛いでやんす」





そしていつものように二人歌いだしました。






「「よーでるよーでるよーでるよーでる♪♪」」





「ウォッチ!いま何時!」

「そうね、だいたいね!でやんす!!」




ちゃう、それ違います。
世代ごとまるっきり違います。







「ねぇルーウィンも行こうよ~」

「いえ…わたくしはこの家をお守りするため…」

「え~~行こうよ~~~」

「そうですねぇ…すこしだけなら…」




「これ着てね!」





「嫌です」


「ルーウィスパーやってよ」


「絶対嫌です」





ルーウィンのばか!!!

そう言ってレイン様とべーすけ様は家を出て行きました。
どうやら本当に妖怪を探しに行くみたいですね。








「いくわよべーすけ…妖怪に会うまで帰らないわよ!」

「もちろんでやんす!!」









あぁ。
レイン様…べーすけ様…



流行りに流されやすいお二人…早くブームよ去れ…。

(俯くわたくしも美しい)












……


………






「よぉレイン!!今日も新たな依頼書が届いているんだ!確認してくれるか!」

「あら、それは妖怪の仕業かしら?」

「…よ、妖怪?いや、あの魔物が」





「妖怪のせいなのね?そうなのね!?」

「れ、レイン今日はもういいぞ、帰っても…」













妖怪はお前か!!!



お前か!!!!





・・・・!!!!!!


こ、これは!!!

これを見てくれ!!!
これを見てくれべーすけ!!!










「完全にようかいメダルでやんす」

「やばいね、なんか…手に入れちゃったね…」









………

……


















ルーウィンでございます。
わたくしも、わたくしの使える家も美しくなければいけません。





さ、なかなかあの二人帰ってきません。



最近はなにかにつけて家でサボっていたあの二人ですが、やっぱりいないと寂しいものです。


シレッと一国を救ってきたり、べーすけ様とお二人でなにやら試練をこなしていたり、バカみたいな二人ですがやはりすごい人なのではないかなと薄々思うようになってきました。


でも、そういうことよりもやはり…
たった3人ひとつ屋根の下で暮らす…わたしたちは…







「よ~でるよ~でる…♪」



は!!!
なんということでしょう!



あまりにもあの二人が歌うものですから移ってしまいました…。
こんなところあの二人に聞かれていたら…またルーウィスパーだなんてとんでもないことを。













「は!!!!!レイン様!いつのまに」














「ルーウィン・・・・

ウォッチいまなんじ!!!」





「い、いちだいじ~…」






「……」













どんだけ嬉しそうな顔するんですかレイン様。














ランキング参加中!


「さっきようかいメダルGETした!!」
「あ、これはゴーレック様のあの。。。ちいさなメダルですね」
「つらいぜまじ~~」





ペットとコンシェルジュとレインの絆って相当すごいと思う!
ホントに家族に近い関係になっていったらいいなと…そういう気持ちから勢いでパロってみました。
べーすけに「ジ〇ニャンでやんす」と言わせたかっただけです。

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